獣医寄生虫病学ユニット  寄生虫学では感染病原体の中でウイルスと細菌(真菌)を除く多くの生物群を対象としています。形態学的な手法に基づく診断・同定を除けば、応用生物学として感染症として広範な手法の仕様が可能です。
 当研究室では牛の消化管線虫症や外部節足動物が牛の生産性に大きな損失をもたらすことを駆虫試験と併用して、その経済的な重要性を検討しています。
 人獣共通寄生虫症では1983年以降 道東で飼育された豚から世界で初めてエキノコックス幼虫を豚の肝臓から検出し、この発見から全道的にエキノコックス症の分布拡大の契機になりました。また2014年には愛知県の野犬から北海道以外で本州第2例目となるエキノコックス症を発見し、本州への感染拡大を示唆する症例を発見しています。
 実験寄生虫学として世界で唯一頭研究室で継代しているOrientostrongylus ezoensisというラット小腸寄生線虫をモデルとして消化観戦中の生物学を研究しています。
 また野生動物では絶滅の危機に貧している貴重な動物などから新種の報告を行い、寄生虫の進化分類にもつながる重要な情報を得ています。
 このように生産動物、伴侶動物と野生動物から学内外の動物病院や研究機関からの卒業生を多く含む寄生虫の症例の相談を受け、現在我が国の獣医学領域における寄生虫の感染状況のなどを明らかにしています。

研究者プロフィール

氏名 獣医寄生虫病学ユニット ふくもとしんいちろう
福本真一郎
教授
担当科目 生体機能・感染病理学実習 生体機能・感染病理学基礎実験 生体機能・感染病理学演習 I 生体機能・感染病理学特論 II 動物寄生虫病学 寄生虫病学各論 A 生体機能・感染病理学演習 II 生体機能・感染病理学特論 I 寄生虫病学実習 獣医寄生虫学
プロフィール 1954. 6 静岡市生まれ
1973. 3 静岡県立静岡高等学校 卒業
1977. 3 北海道大学獣医学部獣医学科 卒業
1979. 3 同大学院獣医学研究科 修士課程修了

1980.10~1982. 3 グアテマラ共和国オンコセルカ症対策研究プロジェクト
     JICA派遣寄生虫専門家として参加した。
1982. 9 同大学院獣医学研究科 博士後期課程単位取得退学
1982.10 酪農学園大学酪農学部獣医学科 助手
1984. 4  同  講師
1989. 4  同  助教授
1997. 4  同 獣医学部 教授
現在に至る
その他(所属・受賞) 学会:日本獣医学会(評議員)、日本寄生虫学会(評議員)、日本動物衛生学会、日本衛生動物学会、
    日本獣医疫学学会、日本哺乳類学会、牛臨床寄生虫研究会(副会長)

研究データ

氏名 獣医寄生虫病学ユニット ふくもとしんいちろう
福本真一郎
教授
研究テーマ  研究テーマは
福本の研究は主に蠕虫類で
1)生産伴侶動物の寄生虫症:診断と疫学:生産動物では生主に消化管線虫症や外部節足動物疫学と駆虫による生産性の改善に関する研究、国内では不明であった伴侶動物の寄生虫症の診断。
2)家畜寄生虫症の症例検討:人獣共通寄生虫症としてエキノコックス症や東洋眼虫症等の疫学
3)寄生線虫の生物学
①系統分類学的研究:家畜や野生動物の線虫の系統分類(アマミノクロウサギなどの野生動物) 
②実験動物の消化管線虫症モデルを用いた研究:腸管からの排除やIgE抗体産生 
などを行なっています。
研究実績 北海道で初めて検出された猫の東洋眼虫症例
著者: 福本真一郎、望月 里衣子, 新垣 英美, 山田 清太郎, 松立 大史,浅川 満彦,小谷 忠生,泉澤 康晴,山下 和人,都筑 圭子,佐々木均
北獣会誌 54巻 150-153,2010  (2010年4月)
 
埼玉県で発見された東洋眼虫の5症例
著者:鈴木新 、福本真一郎、佐尾梨沙子 、足立真実 
MVM 19巻:5 号:81-84,2010 (2010年07月01日)

Isolation of sporocyst broodsacs of the Genus Leucochloridium (Leucochloridiidae: Trematoda) from the intermediate host, Succunea lauta, in Japan
Author(s):Yamada, Seitaro, Fukumoto, Shin-ichiro
Japanese Journal of Vetrinary Research, 59(2&3): 101-104 (2011年08月)

牛疥癬症に対するモキシデクチン製剤投与の生産性向上効果
著者:高橋俊彦,福本真一郎:
牛臨床寄生虫研究会誌, 2,7-10、2011 (2011年7月)

Phylogenetic relationships of three species within the family Heligmonellidae (Nematoda; Heligmosomoidea) from Japanese rodents and a lagomorph based on the sequences of ribosomal DNA internal transcribed spacers, ITS-1 and ITS-2
Author(s):Yamada Seitaro, Yoshida Atushi,Yoshida Keiko, Kuraishi Takeshi, Hattori Shosaku,Kai Chieko, Nagai Yumiko,Sakoda Takeshi, Tatara Masaya, Abe Shintaro & Fukumoto Shin-ichiro

Japanese Journal of Veterinary Research 60(1): 15-21, 2012 (2012年2月)

本州以南第2例目の届出となった犬のエキノコックス(多包条虫)症─愛知県
著者:登丸 優子、福本真一郎、森嶋 康之
IASR Vol. 35 、 183-185 :  2014(2014年7月 )
 

慢性的臨床症状を呈したイヌハイダニPneumonyssoides caninum感染症の診断と治療
安藤太、福本真一郎、佐藤知生、足立亜沙美、大関宏一郎、小野寺秀之

日獣会誌 68(6)、 385-389、2015   (2015年6月)
その他 準備中

研究室だより

現在5年目4名6年目2名の学生と毎日顕微鏡を使って観察を行っています。今年の6年生は牛の疥癬症のダニの診断とアマミノクロウサギの内部寄生虫相を調べています。
最近は羊の寄生虫検査投資の外部節足動物の疫学調査が多くなっており毎日検査に追われています。また道内外の伴侶動物の症例依頼も多くなり、エキノコックス症や東洋眼虫症など人獣共通寄生虫病の発見の門戸として動物病院が公衆衛生学的分野でも活躍できる機会が増えています。また犬のOllulanus tricrispus感染症やイヌハイダニ症など従来報告のなかった症例に出会ったりしています。国内の動物にはまだまだいろんな寄生虫が寄生していることがいつも実感されています。

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修士・卒業論文発表

準備中

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