獣医放射線生物学ユニット

獣医放射線生物学ユニット 2008年に獣医療法が改正になり、放射性同位元素を用いた核医学診断が獣医療においても可能となりました。X線のみを使用する場合の防護では外部被ばくのみを考えればよかったのですが、放射性医薬品を利用する場合には体内に取り込まれた場合の内部被ばくの防護にも取り組むことが必要です。新しい診断技術の理解と放射線の生物影響、放射線防護についての教育を行っています。現在、放射線生物学ユニットには5、6年生11名が所属し、放射性同位元素の取扱、管理、測定などを研究の他に学んでいます。 主な研究内容は腫瘍の放射線治療を効果的に行うための基礎的な検討、放射線などによる酸化ストレスによって発生する癌などの疾病の発生機序、新たな遺伝子診断法の開発、データを基に獣医療を行うための電子カルテの開発などです。

研究者プロフィール

氏名 獣医放射線生物学ユニット えんどうだいじ
遠藤大二
教授
担当科目 生体機能・感染病理学実習 生体機能・感染病理学基礎実験 放射線影響学 生体機能・感染病理学演習 I 生体機能・感染病理学特論 II ペットビジネス論 動物病院管理学 生物学実験 獣医核医学基礎 生体機能・感染病理学演習 II 国際関係とメディアコミュニケーションの科学 生体機能・感染病理学特論 I 獣医核医学基礎実習
プロフィール 1年生の生物物理学と2年生の核医学基礎実習を担当しています。教育では、大学で求められる「学び方」を理解いただきたいと考えています。そのために、新たに学んだ専門的知識を、短時間のうちに学問体系の中に整理しなおして、問題を解決する手段として「使ってみる」教育方式をとっています。手段としてクリッカーやeラーニングなどの方法利用しますが、最も重要なことは講義・実習での雰囲気づくりで、学生諸君の学ぶ気持ちを盛り上げることだと考えています。
研究では、哺乳動物の寿命と関係するDNA修復関連遺伝子の探索、未知の病原体を検出するDNA検査法の開発、ゲノム情報からの野生動物の機能・生態予測および獣医師の診断を支援する電子カルテの開発などのテーマに取り組んでいます。どのテーマでも大量のデータとコンピュータプログラムを利用した分析と実験や観察を組み合わせて、結果が「はっきり見える」ことを目標に取り組んでいます。
最近の話題はこちらをクリックしてください。
→ http://www.carrier-port.jp/mahara/view/view.php?id=1626
その他(所属・受賞) 準備中
氏名 獣医放射線生物学ユニット
五十嵐寛高
助教
担当科目 伴侶動物医療アドバンスコース 獣医臨床検査学各論A 生体機能・感染病理学演習 II 基礎演習 I 伴侶動物医療クリニカルローテーション 獣医核医学基礎実習
プロフィール 準備中
その他(所属・受賞) 準備中

研究データ

氏名 獣医放射線生物学ユニット えんどうだいじ
遠藤大二
教授
研究テーマ 1.哺乳動物DNAの修復と寿命に影響する蛋白質の探索

哺乳動物の寿命と関係ある遺伝子が放射線からの修復作用とも関係することに注目して、DNAの「傷」(損傷)と寿命の関係を調べています。DNAは、全身の組織を維持している細胞が正確に役割をはたすための「指示書」の役割を持っています。生物の細胞には、DNAの損傷を修復する機能が多様に備わっていますが、修復の方法によっては一定の割合で情報が変化してしまいます。情報の変化によっては、細胞が役割を果たさず勝手に増殖を続けるようになってしまいます。このような細胞の塊が癌ですから、修復の種類は生き物の寿命と関係すると考えられます。私たちは、DNA修復の種類と寿命の関係を放射線生物学と塩基配列分析を通じて実施しています。

2.多種の病原体を検出する遺伝子検査法の開発

ウイルス、細菌、寄生虫などは全てDNAまたはRNAの4種の塩基の並び(塩基配列)を生命の基本情報として持っています。塩基配列情報は、世界共通の資産としてインターネット上に蓄積されるのですが、検査方法の改善により加速度的に登録数を伸ばしています。登録された大量の塩基配列情報の分析からは、ウイルス、細菌、寄生虫などは科とか属とかの生物分類上のある範囲で20塩基程度の共通の配列を持つことと、その配列を利用すればそれらの生物を検査できることがわかってきました。私たちはこのような20塩基を探索する方法とそれを使った検査法を開発しています。

3.データマイニング手法を用いた獣医基礎診断能力学習プログラムの開発

欧米の獣医療では電子化が進んでいるため、獣医療上での症状と病気の関係はが大量に蓄積され始めています。同時に大量の情報を元に病気を診断する技術も進歩しています。大量のデータから役に立つ情報を選択する関係を見つける手法をデータマイニングといいますが、この技術を診断支援に用いることにより、獣医師の診断能力の向上のお手伝いをするのがこの研究の目的です。独自に開発しているRAKNoteという電子カルテと連動することにより、獣医学の学習や日常の診療に役立てるというのも将来の目標にしています。2011年度には、症状から疾病の可能性を算出するプログラムを学外の先生と共有する試みを開始しています。

4.ヤンバルクイナゲノムプロジェクトへの参加

病原体のテーマで述べた、「大量の塩基配列情報が得られる」という状況は、希少動物の保護のための研究にも及んでいます。世界中で、希少動物の持っている塩基配列を記録しておくことにより、その動物の持つ性質を記録しておくという計画が進んでいます。塩基配列情報からは、その動物の持つ生命体としての特徴や弱みが判明する可能性があり、絶滅を防ぐための重要な情報が得られる可能性が高いからです。また、残念なことに希少動物の絶滅が食い止められなかった場合でも、生命科学が進歩すれば、塩基配列情報から絶滅種を復活できるかもしれません。そのような大きなプロジェクトの一部について、塩基配列の分析能力を通じてお手伝いすることになりました。
研究実績 Deficiency in nuclear accumulation of G22p1 and Xrcc5 proteins in hyper-radiosensitive Long-Evans Cinnamon (LEC) rat cells after X irradiation.、Okui T, Endoh D, Kon Y, Hayashi M.

共著 Radiat Res. ・157(5):553-61・2002

Species-independent detection of RNA virus by representational difference analysis using non-ribosomal hexanucleotides for reverse transcription.、 Endoh D, Mizutani T, Kirisawa R, Maki Y, Saito H, Kon Y, Morikawa S, Hayashi M.

共著 Nucleic Acids Res.・ 33(6):e65・2005


BLV-CoCoMo-qPCR: Quantitation of bovine leukemia virus proviral load using the CoCoMo algorithm. 、Jimba M, Takeshima SN, Matoba K, Endoh D, Aida Y.

共著 Retrovirology. ・ 2;7:91・2010
氏名 獣医放射線生物学ユニット
五十嵐寛高
助教
研究テーマ 準備中
研究実績 準備中

研究室だより

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獣医放射線生物学ユニット

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修士・卒業論文発表

2013年度卒業論文題名
・低メモリー型アセンブラ―とアライメントソフトによる次世代シーケンスデータのアセンブルおよびアノテーション手順の検討
・ベイズ解析を応用した臨床診断教育システムの開発
・LECラット肝癌におけるNotchシグナル経路関与の検討
・EPIC-PCRによる北海道のネズミ類の種判別法の開発
・LECラット肝癌における遺伝子発現変化の検討
・新種・新興ウイルスに対して迅速な同定を行うためのプライマーの設計ソフトの開発
・銅キレート剤トリエンチンによる腫瘍の増殖抑制におけるp38 mapkの役割に関する研究


2014年度卒業論文題名
・震災地域農作物放射能測定推定のための低価格CsI(Tl)シンチレーションカウンターを活用した測定方法
・Intron-Crossing-PCRによる北海道の鳥類の種判別方法の開発
・ネットワーク有向グラフ利用による学習支援補助システムの開発
・LECラットへの銅キレート剤投与による急性肝障害期での遺伝子発現への影響
・LECラットの急性肝障害ならびに慢性肝炎発症に対するトリエンチン及びα―トコフェロール投与効果に対する検討
・鳥類迅速ゲノムドラフト作成法の開発

下記URLより更に詳しく研究室情報を確認できます。


http://www.infection.okinawa

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