獣医薬理学ユニット

獣医薬理学ユニット 獣医療の現場では薬物を用いた治療が幅広く行われていますが、薬理学は薬が何故効くのかを明らかにする学問です。 また薬は毒にもなり、逆に毒が薬として治療に使われた例もざらにあります。我々の研究について一言で言えば、化学物質の生体に与える作用を解析しその分子機構の検討を行っています。化学物質は細胞内外の種々の蛋白質に結合し作用しますが、どんな受容体が活性化されどんな細胞内機構が活性化されるかについては不明な点が少なくありません。 当ユニットでは、小型の熱帯魚を用いた環境汚染物質の作用機構、伴侶動物の臨床薬理、タンチョウの保全科学などについて日夜研究し、常に世界に情報を発信しています。

研究者プロフィール

氏名 獣医薬理学ユニット てらおかひろき
寺岡宏樹
教授
担当科目 生体機能・感染病理学実習 生体機能・感染病理学基礎実験 生体機能・感染病理学演習 I 生体機能・感染病理学特論 II 獣医薬理学実習 生体機能・感染病理学演習 II 臨床薬理学 基礎演習 I 動物薬理学 生体機能・感染病理学特論 I 獣医薬理学A 獣医薬理学
プロフィール 寒いのも雪も苦手ですが、江別のとなりにある岩見沢の病院で生まれて以来、ずっと札幌界隈で暮らしています。ロンドン大学(UCL)に留学していた1998-1999年だけが唯一雪の積もらない冬でした。浮気者なのか、手がけている研究は広範囲にわたっています。 
所属学会(評議委員):日本獣医学会、日本薬理学会、日本毒性学会、日本中毒学会
その他(所属・受賞) 2007年 日本獣医学会賞 NPO法人タンチョウ保護研究グループ 理事、内閣府食品安全委員会(動物用医薬品専門調査会)専門委員、慶熙(キョンヒ)大学校大学院国際指導教授、日本中毒学会「中毒研究」編集委員(2007-2013)、Journal of Veterinary Medical Sciences編集委員(毒性学担当、2009-2013)

研究データ

氏名 獣医薬理学ユニット てらおかひろき
寺岡宏樹
教授
研究テーマ 1. 小型の熱帯魚を用いた環境汚染物質の作用機構解とその応用
最も単純な脊椎動物として、ゼブラフィッシュという小型熱帯魚が医学や生物学などで注目されています。私たちはゼブラフィッシュを毒性学モデルとしていくつかの環境汚染物質の影響を調べています。また動物愛護精神の高まりから、哺乳動物の代替法としての応用にも取り組んでいます。

2. 伴侶動物の臨床薬理
コンパニオンアニマルについては実はよくわからないことが多く、薬がどのように代謝されるのかも例外ではありません。私たちはネコを中心に代謝酵素の構造や役割を調べています。ネコは肉食動物としても大変興味深い題材です。

3. タンチョウの保全科学(環境汚染、遺伝背景)
数年前に道東のタンチョウの腎臓や肝臓は水銀濃度が高いことを発見しました。最近は以前より汚染レベルが下がっていますが、いずれにしも汚染源やその影響を調べています。また現在の日本のタンチョウはほぼ道東域に局在している留鳥ですが、大陸由来のタンチョウが本州東北部や北海道にも出没している証拠を得たので、いずれ両集団が融合していくことが危惧されます。
研究実績 Nijoukubo D, Tanaka Y, Okuno Y, Yin G, Kitazawa T, Peterson RE, Kubota A, Teraoka H. 2016. Protective effect of prostacyclin against pre-cardiac edema caused by 2,3,7,8-p-tetrachlorodibenzo-p-dioxin and a thromboxane receptor agonist in developing zebrafish. Chemosphere in press
Okamatsu G, Komatsu T, Ono Y, Inoue H, Uchide T, Onaga T, Endoh D, Kitazawa T, Hiraga T, Uno Y, Teraoka H. Xenobiotica. 2016. Chracterization of feline cytochrome P450 2B6. Xenobiotica in press
Teraoka H, Okamoto E, Kudo M, Nakayama SM, Ikenaka Y, Ishizuka M, Endo T, Kitazawa T, Hiraga T. 2015. Accumulation properties of inorganic mercury and organic mercury in the red-crowned crane Grus japonensis in east Hokkaido, Japan. Ecotoxicol. Environ. Saf. 122, 557-564.
Okamatsu G, Komatsu T, Kubota A, Onaga T, Uchide T, Endo D, Kirisawa R, Yin G, Inoue H, Kitazawa T, Uno Y, Teraoka H. Identification and functional characterization of novel feline cytochrome P450 2A. Xenobiotica 45, 503-510.
Teraoka H, Okuno Y, Nijoukubo D, Yamakoshi A, Peterson R, Stegeman JJ, Kitazawa T, Hiraga T. and Kubota A. 2014. Involvement of COX2-thromboxane pathway in TCDD-induced precardiac edema in developing zebrafish. Auat Toxicol. 154, 19-26.
Miura Y, Shiraishi J, Shiomi A, Kitazawa T, Hiraga T, Matsumoto F, Teraoka H, Masatomi H. 2013. Origin of three Red-crowned cranes Grus japonensis found in northeast Honshu and west Hokkaido, Japan, from 2008 to 2012. J. Vet. Med. Sci. 75, 1241-1244.
Teraoka H, Tagami Y, Kudo M, Miura Y, Okamoto E, Matsumoto F, Koga K, Uebayashi A, Shimura R, Inoue M, Momose K, Masatomi H, Kitazawa T, Hiraga T, Subramanian A. 2012. Changes of mercury contamination in red-crowned cranes, Grus japonensis, in East Hokkaido, Japan. Arch. Environ. Contam. Toxicol. 63, 153-160.
Teraoka H, Ito S, Ikeda H, Kubota A, Abou Elmagd MM, Kitazawa T, Kim EY, Iwata H, Endoh D. 2012. Differential display system with vertebrate-common degenerate oligonucleotide primers: uncovering genes responsive to dioxin in avian embryonic liver.
Environ. Sci. Technol. 46, 27-33.

魚類のP450酵素系(2009)分担執筆(大村恒雄ら編)P450の分子生物学 第2版
犬に危険な中毒物質の基礎知識(2009)(小方宗次編)最新くわしい犬の病気大図典
中毒(2009)(小方宗次編)最新くわしい猫の病気大図典

研究室だより

当ユニットの所属学生は非常に活発な研究活動を行っています。日頃の授業の勉強も頑張っていますが、徹夜などして体調を崩さないよう指導しています。研究室の第一の方針は規則正しい生活を守ることです。

写真で見る研究室

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修士・卒業論文発表

2015年度 
ゼブラフィッシュ胚の自発性およびポリハロゲン化難燃物誘発性屈曲運動におけるドーパミン神経の関与
ネコにおける シトクロームP450 1A2および3A131の遺伝子多様性に関する検討
出水で越冬するナベヅル臓器の有害元素含量 

下記URLより更に詳しく研究室情報を確認できます。


http://www.rakuno.ac.jp/dep05/biosciences/Pharmacol/unit.htm

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