家畜栄養学研究室

家畜栄養学研究室 遺伝的に優れた家畜の能力を最大限に発揮させるためには適切な栄養管理が必須です。本研究室では、人間の食糧と競合する輸入穀類に頼らず、牧草・飼料作物および農業副産物等を有効に利用した効率的な乳・肉生産を追求します。また、畜産は他の農業分野同様、土地利用を基盤とした土-草-牛を巡る物質循環の中で行われるべきものです。したがって、家畜生産性の向上のみならず、土地生産性、すなわち「土地からの乳・肉生産」を高めるための、土地利用方式まで含めた生産システムの構築を目指します。これまで本学で行われていなかった「放牧研究」にも着手します。

研究者プロフィール

氏名 家畜栄養学研究室 なかつじひろき
中辻浩喜
教授
担当科目 農場実習 家畜栄養学 家畜管理・栄養学実験 卒業論文 専門ゼミナールⅠ 専門ゼミナールⅢ 健土健民入門実習 基礎演習 I 草地・飼料作物学実験 畜産学総論 専門ゼミナールⅡ 専門ゼミナールⅣ 泌乳生理学 肉用家畜生産学実習 II 循環型農業論 放牧利用学 実践酪農学演習
プロフィール 出身地・
出身校:北海道旭川市・札幌北高校
出身大学・最終学歴:
北海道大学農学部・同大学院農学研究科修士課程
学位:
博士(農学)(北海道大学)
職歴:
北海道立新得畜産試験場、北海道大学農学部付属農場、同北方生物圏フィールド科学センター、同大学院農学研究院を経て、2011年4月より現職
その他(所属・受賞) <所属学会等>
日本畜産学会、日本草地学会(評議員、和文誌編集委員)、日本家畜管理学会、日本緬羊研究会、北海道畜産学会、北海道草地研究会(庶務幹事)、北海道家畜管理研究会(評議員)

<受賞歴>
日本畜産学会北海道支部賞(1988)、北海道草地研究会賞(2008)

研究データ

氏名 家畜栄養学研究室 なかつじひろき
中辻浩喜
教授
研究テーマ ●乳および肉生産における飼料のエネルギー利用効率の改善
●自給粗飼料主体の乳および肉生産システムの確立
●乳および肉生産システムにおけると土地利用方式と土地生産性の関連
●放牧を利用した家畜生産システム
研究実績 ●震災・原発事故地からの牛の移動手順と配慮すべきこと,酪農ジャーナル9月号,30-32, 2011.
●舎飼いから放牧へ -餌の急変をどう避ける? 「連載:変化に対応した飼養管理④」,デーリィマン5月号,72-73, 2011.
●平坦地での昼夜定置放牧における泌乳牛の移動距離の変化,北海道畜産学会報,53:43-50, 2011.
●多様な植生をもつ林地に放牧した北海道和種馬のフィーディングステーション内における採食植物選択,北海道畜産学会報,53:35-41, 2011.
●舎飼い飼養から放牧飼養への移行時期における牛乳成分の変動,北海道畜産学会報,53:29-34, 2011.
●循環型酪農へのアプローチ(編著 松中照夫・寶示戸雅之)畑作酪農地帯の循環型酪農モデル(第3章 北海道の循環型酪農モデルと実践事例 第2節),pp96-110,酪農ジャーナル臨時増刊号,酪農学園大学エクステンションセンター,江別,2010.
●乳牛栄養学の基礎と応用(増子孝義・花田正明・中辻浩喜 編著),炭水化物(第3章),P35-50,栄養と乳成分(第10章),pp129-138,デーリィ・ジャパン社,東京,2010.
●草地科学シリーズ1 地域資源を活用した家畜生産システム(日本草地学会編),土地利用方式からみた牛乳生産の評価-北海道における研究事例-(第11章),pp157-174,学会出版センター,東京,2009.
●近赤外分光法による搾乳時乳質の連続測定(第2報)-搾乳時の乳質の測定精度-,農業機械学会誌,71(3):63-69, 2009.
●自給粗飼料主体の牛乳生産における土地利用方式に関する研究,北海道草地研究会報,43:1-4, 2009.
●近赤外分光法による搾乳時乳質の連続測定(第1報) -乳質測定装置の制度および生乳の温度変動が精度に与える影響-,農業機械学会誌,71(2):39-45, 2009.
●土地利用方式からみた牛乳生産の評価,日本草地学会誌,55(1):79-85, 2009.
●泌乳牛の定置放牧および輪換放牧の違いが草地構造、牧草生産量および利用草量に及ぼす影響,日本草地学会誌,55(1):9-14, 2009.
●反芻胃でのタンパク質と炭水化物の分解同期化を考慮した放牧乳牛に対する併給飼料の給与法,栄養生理研究会報,52(1):1-9, 2008.
●土地利用の視点から乳牛飼養を考える −必要土地面積の試算−(平成19年度北海道草地研究会シンポジウム「自給飼料に立脚した酪農経営を展望する」),北海道草地研究会報 42:7-11, 2008.
●Influence of equine conformation on rider oscillation and evaluation of horses for therapeutic riding, Journal of Equine Science, 19(1):9-18, 2008.
●Mean retention time of digesta in the different segments of the equine hindgut, Animal Science Journal, 79(1):89-96, 2008.
●Milk quality monitoring in real-time during milking using near-infrared spectroscopy, Proceedings of the 3rd CIGR(International Commission of Agricultural Engineering) Section VI International Symposium on FOOD AND AGRICULTURAL PRODUCTS: PROCESSING AND INNOVATIONS, CD-ROM:1-10, 2007.
●日本飼養標準・乳牛(2006年版)(独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構編),粗飼料多給時の飼養(4章,4.8),pp61-63,中央畜産会,東京,2007.
●北海道東部の放牧利用酪農家における自給粗飼料の利用に影響する要因,日本草地学会誌,53(2):122-126, 2007.
●Near-infrared spectroscopic sensing system for online monitoring of milk quality during milking, Sensing and Instrumentation for Food Quality and Safety, 1(1):37-43 2007.
●新編畜産ハンドブック(扇元敬司,桑原正貴,寺田文典,中井 裕,清家英貴,廣川 治編),地球環境と畜産(第5章,5.1),草地の生態(第5章,5.2 ),草地の造成管理(第5章,5.3)pp230-239,講談社,東京,2006.
●Near-infrared spectroscopy for on-line real-time monitoring of milk quality: Spectrum analysis by principal component analysis, ASABE(American Society of Agricultural and Biological Engineers) Annual International Meeting, Paper No. 063049:1-9, St. Joseph Mich. USA: ASABE, 2006.
●Sustainable grazing systems and dairy production based on the efficient utilization of grassland ecosystems in Hokkaido, northern region of Japan, Chinese Journal of Grassland Science, 15(Suppl.)(Proceedings of the 2nd China-Japan-Korea Grassland Conference, Lanzhou, China): 111-115, 2006.
●Effects of grass height at the start of grazing on herbage intake and milk production under rotational grazing by lactating dairy cows, Grassland Science, 52:175-180, 2006.
●Plasma and urine levels of electrolytes, urea and steroid hormones involved in osmoregulation of cetaceans, Zoological Science, 22:1245-1257, 2005.
●Effects of pre-feeding of a corn silage-based supplement on the feed intake, milk production and nitrogen utilization of grazing dairy cows, Animal Science Journal, 76:453-460, 2005.
●Effects of supplementary corn silage on the feed intake and milk production of time-restricted grazing dairy cows, Animal Science Journal, 76:331-337, 2005.
●乳牛放牧地における放牧強度の違いが土壌動物・微生物、土壌中無機態窒素濃度、牧草生産量および牧草窒素利用量に及ぼす影響,日本草地学会誌,51(2):157-162, 2005.
●緑地への短期間のヒツジ放牧による草量抑制効果とヒツジを含む風景に対する人の印象,日本造園学会誌,68(5):651-654, 2005.
●草地酪農地域における放牧システムと放牧草採食量の関連,北海道畜産学会報,47:33-40,2005.
●Analysis of rhythmical movements of both horse and the rider using accelerometer, Animal Behaviour and Management, 41(1):5-11 2005.
●北海道北部草地酪農地域における放牧および非放牧乳牛の疾病発生率の違い,日本家畜管理学会誌,40(4):155-160, 2005.
●たくましい乳牛に仕上げる育成の科学と技術(岡本全弘監修),放牧育成(第6章 第5節),pp201-207,酪農ジャーナル臨時増刊号,酪農学園大学エクステンションセンター,江別,2005.
●乾草またはグラスサイレージを摂取したウマにおける咀嚼活動、排泄糞の粒度分布および消化管内容物の平均滞留時間,日本畜産学会報,75(4):567-572, 2004.
●POMS質問紙を用いた乗馬運動前後における気分変化の検討,日本家畜管理学会誌,40(3):127-133, 2004.
●Molecular detection of verotoxigenic Escherichia coli (VTEC) from animal feces for screening VTEC-shedders, AJAS, 17(3):423-427, 2004.
●北海道の飼料基盤と畜産物生産の可能性,(北海道畜産学会・北海道草地研究会・北海道家畜管理研究会 合同シンポジウム「北海道畜産の持続的発展への研究戦略 −より安全・安心な畜産物の安定供給を目指して−」),北海道家畜管理研究会報,39:2-5, 2004.
●放牧草地と採草地,どちらが有利か?(平成14年度北海道草地研究会ミニシンポジウム「土地面積当たりで牛乳生産を考える」),北海道草地研究会報, 37:33-38, 2003.
●泌乳牛のコーンサイレージ主体飼養下におけるルーメン内分解性蛋白質含量の異なる濃厚飼料の給与が乳生産,窒素およびエネルギー出納に及ぼす影響, 北海道大学大学院農学研究科邦文紀要, 24(3-4) : 381-388, 2002.
●自家育成のための施設と環境,「特集・育成の管理をどうする」,酪農ジャーナル,12月号,19-21, 2002.
●Effect of pre-grazing grass height on milk production by dairy cows under rotational grazing system, Grassland Science, 48(5):407-411, 2002.
●Effect of stocking rate and grazing initiation date on milk production per unit area under rotational grazing system, Grassland Science, 48(5):401-406, 2002.
●泌乳牛の輪換放牧下における放牧頭数および放牧開始時期が年間利用草量に及ぼす影響, 日本草地学会誌, 48(1): 22-26, 2002.
●泌乳牛を輪換放牧したペレニアルライグラス優占草地における放牧前イネ科草高が牧草生産量と利用草量に及ぼす影響, 日本草地学会誌, 47(6): 594-598, 2002.
・乳用雌牛の粗飼料多給育成における給与飼料の違いが飼料摂取量、増体量、消化率および窒素出納に及ぼす影響, 北海道大学農学部牧場研究報告, 18: 9-16, 2001.
●乾物摂取量アップのために欠かせない基本ルールと飼料給与戦略, デーリィ・ジャパン,9月号,64-67, 2001.
●草地型酪農地域の酪農家における土地利用方法と土地からの牛乳生産の関係, 日本草地学会誌, 47(4): 399-404, 2001.
●草地型酪農地域の酪農家における土地利用実態, 日本草地学会誌, 47(4): 393-398, 2001.
●春季の放牧開始時のイネ科草高が牧草生産量および泌乳牛の利用草量に及ぼす影響, 日本草地学会誌, 47(3): 269-273, 2001.
●乳牛放牧地における食糞性コガネムシ類と排泄糞の成分および面積の関連, 北海道草地研究会報, 35: 28-33, 2001.
●泌乳牛を輪換放牧したペレニアルライグラス優占草地における分げつ密度の4年間の推移, 北海道草地研究会報, 35: 22-27, 2001.
●Comparison of sward vegetation and soil nitrogen between pre- and post-snow cover on intensive grazinglands, Grassland Science, 46(2): 121-126, 2000.
●Seasonal changes of area of dung patches under strip grazing for lactating dairy cows, Grassland Science, 46(2): 101-110, 2000.
●泌乳牛集約放牧下における放牧前の草高がイネ科牧草の分げつ密度および葉鞘長と日牧草再生量に及ぼす影響, 北海道草地研究会報, 34: 40-44, 2000.

研究室だより

研究室の近況:2011年4月に着任早々、私にとっての1期生、3年生7名、研究生1名、計8名のゼミ生が所属することになりました。これまでの経験を生かし、学生の教育、研究に取り組む所存です。
ゼミ活動・留意事項:畜産現場で今何が起こっているのか、何が問題になっているのか、常に情報収集のアンテナを張り巡らせ、自身の取り組むテーマを見つけましょう。関連する他研究室との連携・共同ゼミも積極的に模索します。講義時間帯以外に行う実験家畜の管理・調査・サンプリング・分析等、自身の卒論実験であるなしに関わらずゼミ生共同で行います。責任感を持って何事にも積極的に取り組む意欲のある学生を望みます。学内各種スポーツ大会も「必修科目」(?)です。

写真で見る研究室

家畜栄養学研究室

家畜栄養学研究室

家畜栄養学研究室

家畜栄養学研究室

家畜栄養学研究室

家畜栄養学研究室

修士・卒業論文発表

2012年4月から、いよいよ私の酪農学園大学での初4年生の初卒論実験開始です。それらを無事(?)終えた初卒業生が2013年3月に誕生する予定(がんばってくれ~)です。

下記URLより更に詳しく研究室情報を確認できます。


外部サイトの立ち上げは行なっておりません。

このページのTOPへ戻る